文化と旅する西表島タイトル画像

祖納・干立

節祭の行列です。まるま盆山前の海岸で行われます。

旧暦八月十五日あとの己亥(つちのとい)を吉日として3日間にわたって行われる神祭事で、祖納と干立の節祭は国の重要無形民俗文化財に指定されています。祖納・干立で同日に行われます。
節祭は今から約500年前から伝わるといわれており、農耕文化の新年にあたり、ニライ・カナイより「みりく世(豊かな世)」の神を迎え、五穀豊饒、健康と繁栄を祈願する祭りです。メインとなるのが2日目の世乞い(ユークイ)行事で、祖納は前泊浜で、干立は前の浜で、旗頭を立てて、ミルク行列、アンガマ行列、船漕ぎ、棒芸、奉納芸能、獅子舞などが執り行われます。祖納では黒朝衣装(かつぎ)に身を包んだ「フダチミ」が、干立では札束をばらまきながら滑稽に動き回る「オホホ」が有名です。ユークイは観光客でも見学することができます。
島内では他に船浮でも同日に節祭が行われますが、祖納・干立とは形式が若干異なります。

▷ 地図①

祖納・干立

祖納の豊年祭の様子です。わらの上で踊ります。

お米の収穫が終わった旧暦6月の辛・壬(かのと・みずのえ)を吉日として2日間にわたって行われる祭事で、その年の収穫を神に感謝し、翌年の豊作と村の安全などを祈願します。祖納・干立で同日に行われます。
1日目は「プリヨイ」と呼ばれ、各御嶽において神様に今年の豊作を感謝し、お祝いします。2日目は「アサヨイ」と呼ばれ、翌年の豊年を祈願する儀式が執り行われます。夜には、村のミナタ(中央)にて東西に分かれて、一日がかりでつくった大綱の綱曳きが行われます。この大綱曳きは観光客でも見学することができます。
島内では他に船浮・古見でも豊年祭が行われますが、祖納・干立とは形式や日程が異なります。

▷ 地図②

白浜

勇ましいハーリーの様子です。

旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)に行われる祭で、海の神に航海の安全や豊漁を祈願します。この祭のメインは爬竜(ハーリー)船の競漕で、公民館・婦人・職域・学校対抗など、いくつもの競漕が行われます。前日には前夜祭もあり、観光客でも気軽に参加できる祭です。

▷ 地図③

上原

西表島を代表する古典民謡のひとつ「デンサー節」の発祥の地である上原で行われる祭で、五穀豊穣と無病息災を祈願します。 道踊り(ミルク行列・旗頭・神輿・綱引きなど)が行われ、その後は舞台でデンサー節やその他の伝統芸能が披露されます。

▷ 地図④

大原

8月に大原で行われる、他の集落の豊年祭にあたる祭で、五穀豊穣と無病息災を祈願します。
夕方からミルク行列が始まり、その後はステージで伝統芸能やライブが行われます。最後は参加者全員で巻き踊りをします。
観光客でも気軽に参加できる祭です。

▷ 地図⑤